従業員幸福度(EH)と従業員満足度(ES)
従業員幸福度(EH:Employee Happiness)という指標があることを最近知った。
従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)は以前から聞いたことがあるが、幸福度というのはこれまでなかった。
違いを調べてみたら以下のようだ。
EH(従業員幸福度)とは
EHとは「Employee Happiness」の略で、従業員幸福度を指します。従業員の仕事における幸福度という、主観的な評価を数値化する取り組みです。
ES(従業員満足度)との違い
EHと似た「ES」という言葉があります。ESとは「Employee Satisfaction」の略で、従業員満足度を指します。給与や労働時間などの待遇や、人間関係などの職場環境に対する評価を数値化します。
ESは待遇や職場環境といった労働環境の充実度、EHは働く個人としての幸福度を図ります。この2つは一見相関関係がありそうに思えますが、実際は反比例することもあります。
例えば、仕事内容に辛さを感じていても、人間関係は良好であったり待遇が良かったりすると、EHは低くてもESは高くなる可能性があります。2つの指標をバランス良く検証し、周囲の環境も個人の内面も健全な状況を維持することが重要です。
EHの指標は「主観的幸福」と「客観的幸福」
「幸福学」という学問を築いた慶應義塾大学大学院の前野教授は、幸福度を図るための指標は2点あると述べています。
1点目は、個人の主観的な幸福度を客観的に測る「主観的幸福」です。2点目は、収入や健康、脳波などから測る「客観的幸福」です。現在は、「主観的幸福」の方が信頼性が高いといわれているようです。
(サイト記事:EH(従業員幸福度)とは?ES(従業員満足度)との違いやサービス事例を解説
より)
なるほど…。
旅行会社は正直、待遇に関して満足度は高いとは言えないだろうと思う。しかし幸福度は、もちろん人によるだろうが、必ずしも低いとは言えないのではないだろうか。
というのも、ネットで調べた中ではEHに関する旅行会社の調査結果を見つけることは出来なかったが、ブログや記事などに見られた記述には、やり甲斐や喜びを感じているものも見受けられたのである。
もし今、旅行会社で働いていて辞めたいと考えている人がEHもESも低いとしたら、EHを高めることで状態を改善出来るかもしれない。
それで従業員のモチベーションやパフォーマンスが向上し売上げUPとなれば、待遇面での改善に繋がる可能性がある。
人は変えられないが、自分は変えられる___とはよく言われるが、それと似たような事なのではないか。
辞めたいと思っている最中には、なかなかそうした事を考えられないかもしれない。
私も辞めようとしていた時には、辞める方向で物事を考え動いていた。
もし当時こうした情報があれば、もっと様々な視点で事態を見られたかもしれないと思う。そして違った選択になっていたかもしれない。
ともあれ、自分でEHを高める取組みをしてみる価値はありそうだ。
辞めるのはそれからでも遅くはないだろう。